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JA・先輩農家 2021.03.30

楽しく働ける環境づくりを大切にしたい
目標は地域の農業の担い手になること

鈴木俊将(すずきとしまさ)/30歳

有限会社ティーズファクトリー 取締役

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山形県鶴岡市出身。農家に生まれ、幼い頃から家業に親しむ。高校卒業後、電気工学系の大学へ入るが、将来を見据え、ビジネスや法律の知識を学ぶため日本大学法学部に入り直す。大学時代は課外活動として、農や食に関わる若手活動団体のプラットフォーム「GOBO」を立ち上げ活動した。23歳のとき、祖父の死をきっかけに鶴岡へUターンし就農。現在は父とともに農業法人を経営し、16haを営農。二児の父でもあり、保育園で食育の授業を行うなど、地域への貢献にも尽力している。


農業を始めることになった経緯

大学の課題活動が落ち着いてきた頃に祖父が亡くなり、父親から誘いもあってタイミングが重なりました。前提として、子どもの頃から家族を手伝っていたことで農業には楽しい思い出がありました。特に小学生のとき、枝豆収穫のアルバイトに、東京から来た大学生が楽しそうに働いてた姿が強く印象に残っています。アルバイトのスタッフが伸び伸びと働ける環境を、祖父や父はずっと作っていた。今、自分が働く環境をつくる側になり、本当にすごいことだなと実感します。我が子や地域の子どもたちにも、「農業は楽しい!」と思える経験を作ってあげたい。楽しかった思い出は将来、何かしらの形になって地域に返ってくると思うんです。

現状の農業の概要

【栽培品種】水稲、枝豆、ミニトマト、きくらげ、青ここみ
【面積】16ha程度
【従業員数】通年で3名雇用+臨時雇用
地域でもほとんど栽培実績のない、きくらげは全て自分で販売をしていますが、お米や枝豆、ミニトマト、青こごみについては、大部分をJAに出荷をしています。まとまった量を安定して買ってくれるJAの存在にはとても助かっています。営業の大変さはきくらげを通じて、身にしみて感じているので、安心して生産に集中できますね。

仕事の中で大変なこと、楽しいこと

人を雇用しているという点で、冬の事業計画はとても大変です。また、先の見えない時代に未来を読み、どう手を打つか経営者として考え続ける苦労もありますね。農業は「組織」でやりはじめてから歴史が浅いので、だからこそ課題も多いと思います。一方、つくったものを評価していただき、それが数字にでていると良かったなと思います。

今後の目標

一番の目標は、我々がこの集落の農地80haを担える経営体になること。そんなモデルが各集落にあれば、地域の農業は持続できると思うんです。次に、従業員のワークライフバランスに向き合い、楽しく働きやすい環境をつくること。扱う品目の構成などを考え、安定した状況での通年雇用を目指しています。

大変だと感じることがあれば教えてください

実際に1年間学んでみて感じたのは、力仕事もあれば繊細な作業もあり、思っていた以上にさまざまな知識が必要とされるということ。とくに土づくりの面では物理的な単位や化学や生物学、経営面では事業計画作成で、数字に関係する分野の知識不足を痛感したので、これから深めたいですね。

農業を始めたい人へのメッセージ

具体的な数字が見えないと漠然とした不安はなくなりません。家業の農業を継ぐのを迷っているなら、収支を聞いてみてください。新規就農を目指す方は、自分と同じ環境の所得水準をリサーチしてみましょう。それがひとつの指標になります。数字で見えるようになって、はじめて判断ができます。と言う私は、数字を考えないで就農を決め苦労したひとりですが(笑)。

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