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JA・先輩農家 2021.05.12

直売所は非日常空間
驚きと感動でお客様を楽しませたい

長谷川啓(はせがわけい)

鶴岡市農業協同組合
営農販売部産直課課長

※所属や職務内容はインタビュー当時のものです

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鶴岡市湯田川出身。実家は兼業農家で、目の前にあった農協は生活の一部だった。鶴岡工業高等専門学校卒業後、農協が運営するコンビニでアルバイトを始め、その縁で翌年農協に入社。農協支所店舗の企画・運営やウエディング事業などに携わった後、「だだちゃ豆」やメロンの企画販売・商品開発を担当。現在は産直事業に携わり今年で8年目を迎える。直売所(以下、産直ともいう)の大幅な改善に取り組み、鶴岡市内に3店舗を構えるJA産直施設「もんとあ~る」のリニューアルを実施。「もんとあ~る」は昨年度50万人近くまで客足が伸び、販売高は約8億円。本校では研修生に向け、産直事業についての講義を行っている。


JAではどのような仕事をされているのですか?

産直事業部では、これまでの産直のあり方自体を見直し、店舗の改善に取り組みました。以前の産直は、大型スーパーと対峙するように複合スーパーのような店づくりをしていたんですが、それでは力の差で負けてしまう。そこでヒントを探しに、活気のある県内外の直売所へ見学や研修に行くと、気付きがたくさんありました。そこで得た「スーパーが日常空間なら、直売所は非日常空間を目指さなければいけない」といった学びをさっそく自店舗に落とし込み、改善に取り組みました。動線を意識したディスプレイに改良したり、他の直売所との関係性を広げ、商品の独自性と幅を増やしていきました。鶴岡の外れにあるこの店舗にどうしたら足を運んでもらえるのか、非日常の楽しさを味わえるような工夫を凝らしました。現在は、産直事業以外に通販部門や地元飲食店向けのお米の納入にも携わり、皆でアイデアを出し合い、楽しいお店を目指そうという研修会も行っています。定番の商品は大事にしつつ、より楽しい産直を目指して従業員と一緒に試行錯誤する日々です。

商品陳列やポップ作成までスタッフ皆でアイディアを出し合い
よりお客様が楽しめる店づくりを実践しています
仕事で大変なこと、楽しいことを教えてください

産直には安さを求めて来店されるお客様が多くいます。そのためお客様がイメージする価格帯を常に意識する必要があります。また、JAの看板もあり信頼される品質でなくてはなりません。農家さんには収入を上げてもらいたいけれど、そういった価格や品質の面で厳しいことを言わなければいけない場面もあります。一方、企画したイベントで行列ができた時には、やりがいを感じます。狙っていることがお客様に届いてるなと実感できるし、それが数字に表れていることが嬉しいです。

農業を始めたい人へのメッセージ

農業は大変なことが多いですが、面白い部分もたくさんあり、なによりやり方次第で自分の時間が作れると思います。何かに追われるのではなく、前向きに楽しんで農業をやってもらいたいですね。産直の生産者さんも、会話や農産物の交換など、コミュニケーションを楽しみながら農業をされている方が多いですよ。

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