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1期生 2021.03.30

とにかく野菜が好き、ただそれだけ。

田村 翔(たむらしょう)/34歳

SEADS 1期生

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埼玉県出身。千葉大学卒業後、大田市場の仲卸に入社し野菜部営業として11年勤務。一年間広告業を経験、翌年SEADSへ。


農業に興味をもったのはなぜですか? また、そのきっかけを教えてください

ひとことで言えば、”野菜オタク”…でしょうか。大田市場で働いているとき、毎日扱う野菜を見ているうちに「もっと知りたい」という想いが募りました。ただ野菜が”好き”っていうだけなのかもしれません。当時は自分が作ることは考えてもみませんでしたが、農業自体に興味を持ったのは一度野菜から離れてから。サラリーマンを続けることに疑問もあり、縁があった山形への移住を考えました。でも山形でサラリーマンは厳しいのではという勝手なイメージがあり、それなら農業がいいかも、と。(山形のサラリーマンの皆様すみません)

研修先のミニトマトの圃場にて作業を行う田村さん
SEADSを選んだ理由を教えてください

情報収集で訪れた「新・農業人フェア」で、SEADS のブースで説明を聞いたのがきっかけです。実際に山形へ行ってみて、SEADSの研修先で作ったミニトマトを食べたら抜群に美味しかった。しかもそれが慣行栽培*1ではなく有機栽培のミニトマトだったことにも驚きました。有機栽培の青果物は市場ではほとんど扱わないため縁遠く、店では高くて売れ残っている存在というイメージでしたが、慣行栽培より栽培が難しく価値があるというのはわかっていました。それで慣行栽培以上の味が出せるというのは可能性を感じました。

農業のおもしろいと感じるところを教えてください

農業は人類史上でかなり長い産業であるのに、まだまだ発展途上という印象で、そこにおもしろさを感じます。農業にはまだまだ可能性が眠っていると思います。でも、農業にかかわる人の多くはそれに気付いていないようにも感じます。3K、儲からないなどと言われる農業ですが、「稼げる、快適、かっこいい」=新3KにしていくきっかけをSEADSから発信していけたらいいなと思います。

大変だと感じることがあれば教えてください

山形に”つて”がない自分にとって、農地探しは大変です。農地探しの難しさは、鶴岡に限った話ではないと思いますが、そこにSEADSからよりサポートをしてもらいたいと考えています。例えば、農地のマッチング。どんな土地があるのか知れて繋がることで安心して就農できる環境があればいいですね。

1年間学んでみていかがでしたか?

畑での実践研修や、さまざまな栽培技術を座学研修として学んできましたが、早く自分の畑で試してみたいという気持ちでいっぱいです。ちゃんとした形をした美味しい野菜が、化学合成農薬を使わずに、自分の手で、栽培することができるのか。たぶん、はじめは失敗だらけだと思いますが(笑)、それを含め大事な経験だと思うので、自分の手で早く実践してみたいです。

今後の展開やこれからの夢についてお聞かせください

目標は、お客さんからあなたの野菜が食べたい、と言ってもらえる農家になること。そのためには化学合成農薬不使用は絶対成し遂げたい。農薬を使いたくないので大規模にはせず、自分の目と手の届く規模でやっていきたい。農薬ってここ100年くらいで出回ってきたもので、人体や環境への影響が未知数です。本来自然の中にはないものは使わないでやってみたいんです。また、学校の研修とは別で、JGAP指導員*2やファイナンシャルプランナーなど今年度10個の資格をとりました。自分のためでもありますが、なにかあれば自分と同じような境遇の新規就農者やまわりの農家さんの相談に乗れるかもしれないという思いもあります。文字通りの”百姓”になれたら


*1 慣行栽培:世界で最も普及している現代の栽培法。量産のため化学肥料を投入し、病虫害や除草のために農薬を使用し、大規模かつ効率的に栽培する。日本では戦後に普及し、国内作物の99%以上がこの方法によるもの。

*2 JGAP:Japan Good Agricultural Practice/食の安全や環境保全に取り組む農場に与えられる認証

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