板垣 弘志
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180年以上続く米農家で5名の従業員を雇用する農業法人「出羽弥兵衛株式会社」代表取締役。生産調整のため、およそ45%を飯米以外の米を作付けしている。(加工米やもち米)経営面積24haのうち有機栽培10ha。特別栽培14ha。 品種はササニシキ、つや姫、雪若丸、亀の尾、でわのもち。
SEADS研修生を受入れている板垣さんにインタビューを行いました。
受入れた研修生はとても真面目で一生懸命です。米農家の初期投資はすごいので、まずは需要のある野菜から始めるのが良いと思います。葉物など回転数を増やし、作物を育てる力をつけることが大切です。
播種から育苗、田起こし、施肥、代かき、田植え、草刈り、稲刈りなど、一連の作業を体験してもらいました。農業は反復しての学びが重要なので、週1日の受入れでは少ないと感じています。
儲からないから農業を辞めるという現状があります。私の周囲でも高額な機械代の償還のためだけに米生産をしているという方も多いです。
我が社では有機栽培と、特別栽培をしています。有機農産物は高いというイメージがありますが、高価な食べ物はリピートして購入することが難しいですね。元々は体に良いものを食べるということが土台になっているはず。収支のバランスがとれ、農家も消費者も食べ続けられる。そんな農業にしていくことが大切だと思います。
農家に必要なものはコミュニケーション能力だと考えています。組織力など、それぞれが得意分野を生かして携わって欲しいです。また、新しい人が入ると集落が活性化すると思います。まずはたくさんの人と出会うこと。自分で動かないとチャンスはない。SEADSには地元の人も入校して欲しいと思います。
※ぼかし肥料を追加する様子
※写真は全て出羽弥兵衛(株)HPよりお借りしました。