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受入農家 2022.02.8

50年やってもチャレンジがある農業。
それが楽しい。

庄司 渡



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株式会社ジェイファーム代表取締役。家族とともに本県初の農家レストランを切り開いた。農業に携わって50年。多くの研修生を受け入れてきた。  保有している農地は20ha、つや姫、雪若丸、はえぬき、コシヒカリ、ミルキークイーンなどを育てる。うち4haほどは有機栽培。転作では飼料米、そば、大豆などを育てている。


SEADS研修生を受入れている庄司さんにインタビューを行いました。

研修生(1年生)を受入れていただきありがとうございます。受入れてみてどうでしたか?

これまで短期の研修生の受入れはしましたが、長期での受入れをしたことはなかったです。研修生はよく質問するので私も話しがいがあります。農業を知らない、初心者にわかるように伝えることで、自分の考え方の整理にも繋がっていると感じています。

どんな研修を行っているのですか?

種もみの浸漬から始まり、トラクター操作や乾燥調製などの一連の農作業を体験してもらいました。私の米はいわゆる契約栽培のものが多いです。お客さんに喜んでもらうことを大切にするように伝えています。

庄司さんは杭掛け天日干しのお米も生産しているんですよね

昔ながらの、杭掛け天日干しは10年前からしています。贈答用として人気があります。手間暇かかる分、納入しているデパートの中では1番高価格なお米です(笑)

庄司さんはこれからの鶴岡の農業についてどう思いますか?

この鶴岡の美しい田や風景は次の世代に伝えたいと思っています。
私の母校の庄内農業高校の校歌に「国の大本、農の業」という歌詞があります。荒城の月を作った土井晩翠が作詞したもので、ずっと心に留めています。国の基礎、繁栄は農業とともにあると考えています。
農業は「日本を支えるという使命感」を感じる、そんな職業であると思っています。
昔から「一粒でも多く収穫したい」という気持ちは変わりません。農業を取り巻く厳しい現状は十分に理解した上で、安全かつ持続可能な生産を目指しています。

これから農業を始めたい方へのメッセージをお願いします!

最初は憧れでもいいじゃないかと思います。ただ、「田舎暮らし」への憧れだけではだめで、簡単なことではないです。
農業を50年やっていても、作物のことや販路など多くのことにチャレンジしています。それが楽しいというのもある。色んなやり方があるので好きなようにやるといい。

ありがとうございました。

※取材時は感染症対策を行なった上、撮影時にマスクを外していただきました。

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