NEWS

研修生・修了生 2025.12.4

「砂丘さといも」のブランド化を目指します

冨樫さん

history

独立自営就農4年目。

鶴岡市出身

SEADS修了後、市内で就農。主に、ミニトマト・さつまいも・さといも・枝豆などを栽培している。

SEADS第1期生の冨樫さんにインタビューを行いました。

SEADSに入校したきっかけを教えてください。

地元の企業で10年ほど、会社員をしていましたが、定年まで働くイメージが持てずに退職しました。実家が農業を営んでおり、父が近所の離農した田んぼを引き継いでいたことから、自分も地域の農地を守りたいと思うようになりました。やるなら本気で取り組みたく、独学よりも人から学べる環境はないかと探していたところ、SEADSを知りました。


SEADSに入校して良かったことを教えてください。

SEADSでは生育の仕組みや有機・慣行栽培を幅広く学ぶことができ、普通なら出会うことがない人たちとの交流も多く、視野が広がりました。実習では実家の農業とは異なる技術や考え方も多く学べ、有意義な経験となりました。


現在の就農形態を教えてください。

現在は独立自営で農業をしており、2年後を目途に父の経営を引き継ぐ予定です。栽培品目はミニトマト・さつまいも・さといも・えだまめで、出荷先はJAや産直、地域イベント、SNSでの個人販売などです。また、今年度からさといもはふるさと納税にも出品しています。

就農してみて、やりがいを感じたこと・大変あだったことを教えてください。

SNSやマルシェで直接購入してくれたお客様から「美味しかった」と言われた時は、とても嬉しくやりがいを感じました。また、現在ではリピーターができたことによる安心感もあります。ただ、砂丘地は草が早く伸び、照り返しも強いため、夏の除草作業が特に
大変です。

就農した地域では地域の方々とどのような関わりがありますか。

地域の体育協会の役員になっており、イベントの企画や運営にも携わっています。そのほか、消防団への加入や共同の草刈りへの参加など、積極的に地域との関わりを持つようにしています。

今後の目標や将来の展望を教えてください。

今後は経営規模を拡大し、農業だけでしっかりと生計を立てていけるよう取り組んでいきます。昨年度は、私が栽培したさといもが市場で高評価を得たことから、「砂丘さといも」のブランド化を進めたいと考えています。

これからのSEADSに望むことがあれば教えてください。

販路開拓に役立つようなプレゼン力を高めるカリキュラムを導入してほしいです。また、第三者継承のサポートも充実させてほしいです。独立自営就農はリスクやコストが大きいことから、経営の安定化が難しく離農につながりやすいためです。

SEADSに入校を検討している方へのメッセージ

農業をやりたいという気持ちがあるのなら、あまり気負わずにSEADSへ入校してみるのも良いと思います。人生の選択肢の一つとして、SEADSで学ぶ経験は、自分自身を見つめ直すきっかけにもつながるはずです。

ありがとうございました。

※取材時は感染症対策を行なった上、撮影時にマスクを外していただきました。

ニュース一覧